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研究活動

大学研究者の生態ってのはわかりにくいですね。特に、吉川の場合はわかりにくいのかも?
具体的な活動内容はトピック的にサブページで紹介するとして、どんな行動パターンなのかを概略示しておきます。

研究室や建物内にて

(本来の)研究
自分の研究テーマを進めることで、本来これがメインのはずなのですが、なかなか時間がとれません。本来、理系研究室では、学生研究とうまくリンクさせて進めていく体制ができていたのですが、なかなかそうはならないところが悩みどころです。
学生の研究指導
上記の「もくろみ」ももちろんですが、研究活動を通して学生さん自身の身につくことも多くあるのは間違いない。物事を分析する「作法」や自分の考えを的確に伝える能力は、これから仕事をするために必ず必要ですし、近頃では礼儀作法をはじめ社会人としてのマナーも同時に教えるハメになっています。修士以上でやっとマトモになるって感じですが…。
論文執筆
そうこうしている間に、ひとまとまりの研究成果が形作られると、論文を執筆して学会等に投稿するのは、研究者の根幹となる活動です。昔は、大学院に進学した学生さんが、自らの卒業論文の内容を学会に発表するルーチンができあがっていて、少し指導するだけでよかったのですが、現在では結局、論文と名のつくものは吉川がほとんど書いている現状です。外での活動に記した学会発表の準備も当然、あらかじめしなければなりません。
著作
研究グループの間で「本を書こう」という話が持ち上がれば、共著者のひとりとして分担して執筆します。本屋に並ぶことを考えると、いい加減なことは書けない(当たり前!)ので、内容の確認や新たな情報収集など、結構神経を使う作業が連続します。また、書籍とまではいかなくても、たまに特集号やコラムの執筆依頼が舞い込んできますので、まるで売れない作家のように(笑)、髪の毛をかきむしりながら執筆します。
補助金・助成申請
文部科学省の科学研究費補助金や各種の助成金などの、いわゆる競争的資金を得なければ十分な研究資金を確保することが難しい状況ですので、次年度以降の資金確保のために申請書の作成は、必死になって取り組みます。「当たるも八卦当たらぬも八卦」みたいなところはありますが、申請しないと当たる確率は0%ですのでね。
講義
これは「研究」活動ではないですが、活動のシェアから言えばはずすわけにはいきません。私たちの学生時代は、某国立大では「研究9割、授業1割」と公然と宣う先生もいらっしゃいましたが、考えてみれば、給料をもらっているところ(大学)への直接的な貢献はこれでしかできないですもんね。私大は担当コマ数が多くて大変ですが(しかも最近は休講をすれば必ず補講が必要)、授業は「本職」に当たる仕事として最大限優先するようにしています。そう言えば、大学の講義は「最新の研究成果を披露する場」と元来位置づけられていたハズですが、現状の授業内容レベルでは遠く及びません。
事務作業と学内委員会
秘書なんていませんし、各種の事務的書類を作成したり、モノを発注したり、資金繰り(?)について考えたりするのに必要な時間はバカになりません。そう言えば、国立大学を定年退官後来られた先生が、コピー機の使い方がわからなくて困ってらっしゃる様子を何度も見ました。また、教授会や学科会議のほかにも、いくつかの学内委員会を分担することになるので、下手をすると学内業務だけで忙殺されてしまいます。
連絡・Eメール
あまり研究室にいないことが知られているのか、電話はあまりかかってきませんが、メールは毎日、読むだけで大変な量が受信されます。内容としては、下の「学外」に関係する連絡等も半分程度を占めることから、こうした学外の仕事に関わる事柄も、研究室で行う仕事の時間の少なからぬ量を占めていることになりますね。そう考えれば、学会発表、講演の発表準備や委員会の資料の準備も研究室で行っているわけですから、ますます夜遅くまで帰れない日々が続くことになってしまいます。
もっともメール自体は、最近では外で受信するケースも多くなっていますが…。

学外にて

学会発表
GIS学会や土木学会が「主戦場」ですが、たまには国際学会にエントリーして「海外出張」に出かけます。
講演
自治体GIS系の話題提供が多く、これまで100回以上させてもらったことになります。
研究プロジェクト
自治体GIS系では、これまで日中二国間共同研究や、大大特プロジェクトに関わらせて頂き、現在ではこれらの集大成として、文部科学省安心安全プロジェクトに参加させてもらっています。
また、一連の震災復興支援活動の中で、トルコのDuzce市には10年以上継続的に訪問しており、これは「トルコプロジェクト」と名付けることができると思います。震災関連で言えば、神戸市長田区をはじめとする防災訓練への参加もここに含められるでしょう。
一方、交通関係では、「さかいLRT研究交流センター」に関わる活動は、プロジェクトレベルの活動であると言えるでしょう。
研究会
色々なルートを通じてたまに研究会のお誘いがかかります。現在は、JAXAやシンフォニカの委員として定期的に研究会に参加しています。
「セミナー」は昔はよく行きましたが、最近はこうした勉強のための会議出席はままならなくなってきました。
学会活動
GIS学会では、代議員と時空間SIGの代表をさせてもらっており、これに関わる活動を行っています。
また、土木学会では、関西支部の近代土木遺産推奨委員会の副委員長をしています。土木学会では、その他にも、たとえば関西地区で全国大会が開かれたりする場合には、突然担当委員がまわってきたりしますね。
行政等の委員会
「研究テーマ」のページで書いたように、自治体さんと関わりの深い研究内容だし、元々、土木系・都市計画系の研究者のお役目として、行政さんの委員会への関わりは多くなっています。バリアフリー、福祉有償運送、指定管理者選定、広域行政、総合計画など、様々な委員への委嘱を受けてきました。「委員会」以外にも、GIS関連のアドバイザーや、堺のLRT関連の打ち合わせなどで、また、単に資料をもらいに行ったりヒアリング等まで含めると、本当に頻繁に自治体さんには顔を出しています。
「視察」
たま〜にですが、交通、特にLRT関連の現況調査のために、欧米へ視察に出かけることもあります。何とか都合をつけて数週間旅立ちます。いつもかなりの強行日程になりますが、やはり様々な事例を自分の目で見ることの大切さを実感します。
社会貢献
地元の大東市主催の公開講座や、主に高校での模擬授業なども、リクエストがあればお受けしています。少しばかりは直接的な社会貢献になっているのではと思っています。

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